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2017.2.24

補聴器の種類と自分に合った補聴器選び方のコツとは?

補聴器の種類

補聴器は装着する位置と形状によって大きく3種類に分けられます。それは、耳あな型、耳かけ型、ポケット型です。

【耳あな型】

耳の穴に入れて使用します。補聴器全体がすっぽりと耳の穴に入るもの(CIC型)と、大きめで耳のくぼみに装着するもの(カナル型・フルカナル型)があります。購入する際に耳の穴の型を取り、そこに部品を組み立てて収めるのが一般的です。耳の穴に入れるため目立たず、また耳の形がもともと持っている「方向感を聞き分ける力」などを生かすことができます。

【耳かけ型】

耳の上にかけて使用するタイプです。補聴器のスタンダードといってもよいスタイルです。軽度~重度の幅広い難聴にも対応できますが、やや目立つことと、メガネと併用しにくいことが難点です。

【ポケット型】

本体を胸ポケットや首から掛けて装着し、コードで連結したスピーカーを耳の中に入れるタイプです。本体が大きいため操作が容易で、比較的大きな音量を出すことができます。本体が目立つことと、コードが邪魔になる場合があるという難点があります。

最近の機種は性能が向上し、小型化しつつも、昔に比べるとよりパワーが出せるものになるなど、日進月歩で改良が進んでいます。耳かけ型でもほとんど目立たないものもあり、機種による選別もあまり気にしなくてもよくなりました。では、補聴器を購入するときに何を基準に選べばよいのでしょうか。

自分に合った選び方

補聴器を選ぶときは、当然のことながら、自分の聞こえの状態に合ったものを選ぶべきです。ご自身に合っているかどうかは様々な測定や試聴によって決めていきますが、最終的には自分が納得されたものを選びましょう。お店のスタッフができるのは情報や選択肢・アドバイスを提供し、試聴体験をしてもらうところまで。最後の決断はお客様がしなくてはなりませんし、そうすることが失敗しない補聴器選びのコツといえます。

予備知識を得ておく

補聴器を選ぶ際は、まずいろいろなメーカーの商品をカタログやホームページで見て、予備知識を頭に入れておくとよいでしょう。私たちヒヤリングストアでは世界シェア90%以上を占める海外6大メーカーのみ取り扱っておりますので、自信をもってお奨めしております。

聞き比べをする

補聴器選びで大事なのはいろいろな機種を実際に聞き比べていただくこと。お客様の聞こえに適したものであるかどうか、音質が心地よく好みに合っているかなど、納得できるまで試聴していただきます。

価格で選ぶ

そして価格で選ぶという選択肢もあります。補聴器は精密機器ですから高性能で高価格なものほど調整がしやすく、また雑音を抑制する力も強いので快適性に優れています。低価格のものはお求めになりやすい反面、調整の幅が限定され、時間をかけて調整してもご希望の聞こえ方に合わせられない可能性もあります。また、雑音を抑制する力も弱く、音漏れによるピーピー音(ハウリング)が起きやすくなります。価格と性能のバランスを考えると中価格帯から検討した方が失敗は少なくなります。

現在の補聴器は完成度がより高くなっているため、価格、機能、デザインなどは各社横並びで、あまり大きな違いはありません。しかし、自分に合った補聴器選びという観点で重要なポイントがあります。

本当に重要なのはお店選び!

補聴器を購入されたお客様が実際の生活で使用し、その補聴器を評価するとき、その評価を左右するのはメーカー、機種、デザイン、価格ではなく、補聴器の「調整」です。声や音を快適に聞き取れて使用感もよく、いつも自然に装着して生活することができれば高く評価されます。購入の際やアフターケアで、いかに自分に合った調整をしてもらえるか、これが重要です。

逆に言えば、自分に合った補聴器を手に入れるためには、快適な「聞こえ」に調整してくれるお店を選ばなければならないということです。
そして、その調整ができるのは「認定補聴器専門店」です。 厚生労働省の外郭団体である財団法人テクノエイド協会による、4年がかりの講習を受け、かつ試験に合格した「認定補聴器技能者」がおり、さらに定められた施設基準を満たした店舗だけに認可されるのが「認定補聴器専門店」です。この認可を得ているということは、補聴器に対して確かな技術や知識を有している店ということになります。補聴器に関する知識や技術を持ったスタッフがていねいに要望を聞き、調整をしてくれるからこそ、自分に合った補聴器が使えるようになるのです。購入時がゴールではなくスタートなのです。

日本は高齢化社会を迎え、難聴に悩む方も増えています。補聴器のニーズが増していることもあり、テレビ通販やネット通販、あるいは補聴器以外の業態の店舗などで、簡単に補聴器を購入することができます。しかし、お店に調整のプロフェッショナルがいないと、本当に自分に合った補聴器を購入することは難しいでしょう。自分に合った補聴器を購入したいなら、やはり補聴器専門店を訪れてみることをおすすめします。

私たちヒヤリングストアは、補聴器を「カッコ悪いからつけない」とか「面倒だからつけない」と敬遠してしまわないよう配慮しています。補聴器はカラダの一部になる大事な役割があります。それをカウンセリングを通してお伝えしています。私たちのやり方は、ただ高性能のものをおすすめするのではなく、お客様のライフスタイルに合わせて自然に毎日装用できる補聴器を提供すること。それこそが本当に「自分に合った補聴器」と呼べるものだからです。

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