ローディング

2019.5.8

補聴器選びは難しい?現場のスタッフだから言える選び方5つのポイント

「そろそろ補聴器を考えてみようかなあ」とインターネットやカタログで情報収集すると、メーカーの多さや、種類の多さに驚かれる方も多いかもしれません。
特に最近ではカラフルな補聴器も増えたため、色の好みも含めると国内で流通している補聴器の種類は相当数になるため、ご自身の情報収集だけでは決められない部分もあるかと思います。

今回は、現場のスタッフ目線で、補聴器選びのポイントをお伝えしていきます。

 

1.   最優先は「聴力レベル」に合っているかどうか

数ある補聴器の中から、まず絞らなければいけないのは「ご自身の聴力レベル」に合ったものであるかどうか、です。
お客様の聴力に合った音量が出せるもの(専門用語としては「利得・出力」と言います)、それに加えて、今後の聴力変化を踏まえて一定の余力を持ったものを選ぶのが一般的です。
高度の難聴の方はそれなりのパワーを持った補聴器を選ぶことになります。
軽度の難聴の方は、小さい音でもキレイに出力されるような、聴力に対応した補聴器を選びます。ときおり軽度難聴の方で、「今後きこえが悪くなるだろうから、今から強い音が出る補聴器を買っておきたい」と要望される方がいらっしゃいますが、これはオススメしません。補聴器の種類が多いのにも理由があって、さまざまな聴力レベルのきこえに合わせ、聞き取りやすい音作りをするために、スピーカーやデジタル音声処理も多様なパターンを持ったものが用意されています。軽度難聴と高度難聴では音の大きさだけでなく、聞こえの特徴がかなり異なるので同じ補聴器で合わせるのは向いていません。

 

2.   自分で装着できる形を選ぼう

補聴器の形状は大きく分けて「耳あな型」「耳かけ型」「ポケット型」「メガネ型」の4つがあります。国内シェアを見ても、多くの方が使っているのが「耳かけ型」「耳あな型」です。
どの補聴器でも、最初は装着に慣れるまで時間がかかることがあります、ほとんどの方が上手に装着できるようになります。
「耳掛け型」は補聴器本体をメガネのツルのように耳にかけて使います。
「耳あな型」は補聴器をそのまま耳の穴に入れます。
「ポケット型」は一時的な使用や、施設に入所されている方などで介護者が扱いやすいという理由で選ばれることもあります。

 

3.   「耳あな型」「耳かけ型」もファッション性が高くさまざまなタイプがある

多くの方が選ばれる「耳あな型」「耳かけ型」ですが、形状はさまざまです。
よくお客様には、「昔は補聴器と言ったら、肌色で大きくて目立つ印象だったけれど、最近の補聴器は本当に小さくてオシャレになった」と言われます。
最近はメーカー各社がデザインに力を入れていますので、見た目の好みで選ぶことも一つのあり方ではないでしょうか。カラーバリエーションも多く、特に女性や子どもを中心にカラフルな補聴器を選ぶ方が増えています。見た目も気に入った補聴器であれば、大事に扱う気持ちも高まり、常に着けていたいと思っていただけることが多いようです。
ただし、先ほど述べた「聴力レベル」に合わせることが最優先ですので、自分の聴力レベルに適したものの中から選びましょう。

 

4.   電池の取り換えは大丈夫か?

購入前のカウンセリングでよく驚かれるのが、補聴器専用電池の小ささと交換頻度です。
補聴器専用電池は指先に乗るぐらいの小さなボタン型電池で大きさでは4種類あります。
小さくて目立たない補聴器であればあるほど小型の電池となり、交換頻度は3~5日程度というものもあります。通常の耳かけ型であれば、少し厚みのある形となり、交換頻度は10日から2週間程度です。電池の交換ができるか、コストパフォーマンスはどうか、という点も補聴器選びのポイントとなります。
最近では性能が向上した充電タイプの補聴器もありますので、電池交換が面倒な方はこちらも選択肢に入れるといいでしょう。

 

5.   メーカー選び、性能選びのワンポイントアドバイス

あとはメーカーや性能から好みの「音色」を選んでいきます。
ここは店頭で試聴しながら、じっくり吟味してください。基本的に補聴器は音を増幅する機器ですが、各社製品を同じ音量に設定してその音を聞いてみても、音の印象はかなり変わります。それはあたかもオーディオ機器のように、メーカーごとの特色が感じられます。お国柄も関係しているかもしれません。
シグニア(シーメンス)であればドイツならではの機能性とシンプルな音質、スターキーであればアメリカ人好みのハッキリした音質、オーティコンやワイデックス、(GN)リサウンドであれば福祉大国デンマークで研究された音設計、フォナックであれば洗練されたスイスらしいデザインと独特の音色など・・・。
もちろん、その方にとってより良く聞こえる補聴器を一緒にお選びして、調整するのは我々販売店スタッフの仕事ですが、音色の好みはお客様にしかわからない部分であり、お客様に決めていただかなくてはなりません。だからこそ、好みのオーディオを買うときのように、さまざまな評価ポイントから自分の気に入ったものを選ぶことができれば、納得して補聴器を使っていただけることにつながります。
このように、音の好みまで考慮して補聴器選びができるのは、設備が充実していて取り扱い器種が豊富な補聴器専門店の強みでもあります。
私たちヒヤリングストアでは、厳選した6大メーカーの補聴器をお客様のニーズに合わせ数多く取り揃えています。また、2週間のお試しレンタル制度もあります。
まずは補聴器がどんなものか、ヒヤリングストアで試してみませんか。

 

バナー

おすすめ記事

2019.8.23

2019.8.23

補聴器は認知症に有効か?難聴と認知症、補聴器の関連について

2019.8.30

2019.8.30

『買って終わり』じゃない!補聴器を上手に使いこなすために必要な「トレーニング」とは?

2020.1.30

2020.1.30

世界の補聴器6大メーカー情報(2019年度版)

月別アーカイブ