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2020.2.20

補聴器って着けたらどんな風に聴こえるの?

「補聴器に興味はあるけれど、着けたらどんな風に聴こえるのか分からないので不安だわ……」「通信販売の集音器とはどう違うの?」というお声をよく聞きます。今回は、補聴器から聴こえる音がどんな感じなのか、今までのお客様からの反応を交えてお伝えしたいと思います。

最初の音合わせ

補聴器の音合わせの基本は「聴力測定」です。言葉の聞き取りに必要な各周波数(125Hz〜8000Hz)の聴こえのレベルを調べます。耳だけでなく、骨伝導の聴こえも調べることでより精度を高めていきます。そして、測定結果を専用のパソコンソフトに入力して、個々人に必要な音をプログラムします。完了したら、初めての試聴となります。

お客様の聴力レベルに合わせて音をプログラムした補聴器は違和感も少ないのですが、通信販売で買った補聴器や集音器は、耳の聴こえに合っていないことがほとんどですので「音がひびく」とか「やかましい!」と思ったり、逆に「全然聴こえない」と思うことも……。

ただし、レベルに合わせて調整した補聴器に関しても違和感があるケースも。それにはいくつかの理由がありますので、詳しく見ていきましょう。

伝音難聴か感音難聴か

補聴器の性能以前に、ご自身の耳の状態(病態)によって、補聴器を着けた後の聴こえが変わります。

伝音難聴

伝音難聴の場合は、補聴器の装用直後でも比較的スッキリ聴こえて音への受け入れも良いようです。伝音難聴は、外耳道から中耳(鼓膜や耳小骨)という、音を大きくして蝸牛(内耳)まで伝える器官に障害があることによるものなので、補聴器で音を大きくすれば、その部分の障害をカバーすることが可能です(ただし、伝音難聴は手術の適応がある場合が多いので、伝音難聴で補聴器をする場合は、耳鼻科医による判断の後になります)。

感音難聴

加齢性難聴に代表される感音難聴の場合は、個人の状態によって音に対する受け取り方が異なるようです。感音難聴は、中耳の更に先である、内耳(蝸牛)や聴神経・脳までに障害がある場合の難聴のこと。

蝸牛という音を電気信号に変換する器官や聴神経における神経伝達に障害があると、音が小さくなるだけでなく、音が歪んで聴こえるのが特徴です。単調な音(信号音)で聴力測定をした結果を補聴器にプログラミングして音合わせしても、「よく聴こえる」とおっしゃる方もいれば、「音が歪んで聴こえる」「言葉がはっきりしない」「周りの音がうるさい」とおっしゃる方もいて、反応は様々です。

このような様々な反応を事前に予測するために、補聴器フィッティング前に「骨伝導の聴力測定」や「ことばの聞き取り測定」をして、感音難聴の程度を見極めるようにします。

「補聴器をしても音が歪んで聴こえるなんて…」

感音難聴の方で、補聴器を試してもこんな風になるなんてと思われた方、ご安心ください。購入後のフィッティングや装用指導、カウンセリングでより聴こえが楽になるよう、アフターフォローをしていきます。

近年、補聴器の進化は目覚ましく、性能もどんどん良くなっていますので、感音難聴の方もよりよく聞き取れるように工夫されています。ご自身の耳に合う補聴器を探して、いろいろな種類を試してみることも必要です。

補聴器を初めて試してよく聴こえるのは「今まで聴こえていなかった音」

補聴器を初めて着けるとき、音合わせでプログラムされた音は「その人にとって、初めて補聴器を通して補正された音としてちょうどいい音量・音質」です。若い時や難聴でない人と同程度の聴こえにすることが目的ではありません。例えば、中等度難聴の方でしたら、軽度難聴の初めごろの聴こえに戻るような感覚です。それでも、数年ぶりに聴こえなかった音が聴こえるようになるため、ご本人にとっては驚くべき体験になることは言うまでもありません。

加齢性難聴をはじめとした感音難聴の場合、小さい音が聴こえなくなり、言葉が聞き取りづらくなるものの、大きい音については難聴でない人と同じように大きく感じます。そのような聴こえの状態に合わせて補聴器を調整するため、まずよく聴こえるのは今まで聴こえていなかった「小さな音」になるわけです。例えば、空調の音、遠くから聴こえる生活音や環境音などがあります。自分の聴こえの範囲が昔のようにグッと広がるような感じです。

久しぶりに聞いたこれらの音に対して、今まで忘れていた音が聴こえるようになって「嬉しい」ものになるか、「騒がしい」ものになるかはご自身の感じ方に大きく左右されますが、音が聴こえるようになって「嬉しい」と感じられる方のほうが、補聴器により早く慣れることができるようです。

というわけで、今回は補聴器を着けたときの聴こえ方についてご紹介しました。ここに書いてあることはほんの一例です。もしかしたら、あなたが補聴器を試してみたら、もっと違った風に聴こえるかもしれません。ヒヤリングストアでは購入前の試聴を重要なステップとして考え、力を入れています。ぜひ、店頭で、ご自宅で体験してみませんか。

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