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2017.7.6

値段による補聴器の違いとは?適正価格とは何を意味するか

補聴器と一言に言っても、価格にはかなり幅があります。数千円で購入できるものから、数十万するものとさまざまです。そうなると出てくるのが、「補聴器の適正価格っていくらくらいなの?」という疑問です。補聴器の価格は、安ければ質が悪い、高ければ質がいいというものではないということは以前、こちらのコラム「補聴器はなぜ高価格なのか?その理由と廉価品を買うリスク」でもお伝えしましたが、あまりにも安価な商品は、そもそも「補聴器」ではない、という可能性もあります。

それぞれの価格帯によって、一般的な特徴を確認しておきましょう。

【価格帯:約5,000円~15,000円】通販の安値な補聴器は「補聴器」ではありません

週刊誌などでは、しばしば、激安「補聴器」の広告が掲載されています。しかしよく見るとそれは補聴器ではなく、「集音器」や「助聴器」ということがままあります。

厚生労働省が医療機器として認可したものが補聴器ですが、集音器や助聴器は医療機器として認可されていません。
通販で売っている安価な補聴器は、電話やメールで簡単に注文できるので、「ちょっと試しに使ってみるか」という気軽な気持ちで始めることが可能です。はじめからさほど期待度も高くないので、あまり聞こえがよくなくても「こんなものか」とあきらめてしまうことも多いようです。
メリットはとにかく安いこと、簡単に申し込めること、効果がなくてもあきらめやすいことなどです。
デメリットは音質などが調整できず、音量(ボリューム)しか調整できない点でしょう。自分の聞こえに合わない、形が合わない場合があること、ピーピーというハウリングが起こりやすいこと、会話や音楽を聞きたくても雑音を拾ってしまいかえってうるさいこと、などがあります。

【価格帯:約15,000円~50,000円】通販でよく売れている補聴器

最近は高齢者人口も増えてきているので、補聴器は通販でもよく売れているようです。通販で買う際も厚生労働省から医療機器として認められている補聴器であれば、ひとまずは安心して使うことができます。

通販には電話やメールで手軽に買えるというメリットがあります。人の目を気にすることもありませんし、安いものならお試し感覚で購入してみることもできます。買ってからあまり使わなかったとしても、安価なのでそれほど痛手にはなりません。

ただしデメリットとしては次のようなことが考えられます。

  • 使用前と使用後の効果測定ができない。
  • 対面式で買ったときのように調整してもらえない。
  • 個々の耳の形に合わせられない。
  • 音質を個人の好みに合わせられない。
  • ハウリングや雑音が発生しても対処できない。
  • 困ったことがあっても取扱説明書を読むかコールセンターに電話するしかない。

通販で補聴器を買うのは、なるべく出掛けずに済ませたい人や、自分で取扱説明書を読んで理解ができた上で、自ら設定や調整をしたい人などに向いています。

【価格帯:約50,000円~100,000円】専門店で販売している安値な補聴器

補聴器を検討するほとんどの方は、お店の人ときちんと相談しながら自分に合った補聴器を買いたいと思っていらっしゃるのではないでしょうか。そして、なるべく安く買えたらいいな、というのも正直な思いでしょう。安心できる補聴器専門店で、比較的安値で買うとしたら、おおむね5~10万円が相場になっています。

最安値ではあっても、補聴器専門店である以上、次のような「お店で買うメリット」が期待できます。

  • 購入の際に耳や聞こえの測定をしてもらえる。
  • 買ったときや買ったあとに設定や調整をしてもらえる。
  • 使用前と使用後の効果測定をしてもらえる。
  • 取扱説明書をもとに使い方の説明をしてもらえる。
  • 雑音を抑え、聞こえをよくするサポートが受けられる。

なお補聴器取扱店で比較的安価な補聴器を買う際に想定される不満点としては、次のようなことが考えられます。

  • お店まで足を運ばなくてはならない。
  • 安いお店独特の特徴(スタッフが少なくて待ち時間が長い等)がある可能性。
  • 調整・調節を自分でしなくてはならない場合がある。
  • 最安値ゆえに音量や音質が満足いかない場合がある。

安値な補聴器でもかまわないという人は、騒がしい場所で会話をする機会が少ない人、自宅で補助的に使うだけの人などです。性能がそれほど高くなくてもよいのでできるだけコストを抑えたい、という方には向いているといえるでしょう。

【価格帯:約200,000円~300,000円】専門店でよく売れている補聴器

デザインが洗練されていて、耳に装着しても目立たず、いろいろな機能を搭載し、アフターサービスも万全な補聴器。そんな良いことづくめの機種が専門店では人気があります。特に最近は周辺機器と連携させて、テレビや電話などの音質を向上させる機能が高く評価されています。

よく売れている補聴器には次のような傾向があります。これはメリットとも言えるでしょう。

  • 騒音の影響を受けにくく、会話がよく聞こえる。
  • ピーピーというハウリングが起きにくい。
  • 環境に合わせて音質の自動調整ができる。
  • 周辺機器を使ってテレビ、電話などの聞こえを向上させる。
  • 小型で使いやすい。

よく売れている機種には、デメリットはあまりないのですが、価格が高めになるのは致し方ないところです。また、機能が充実しているということは、その分すべてを使いこなすのに時間がかかったり、自分の聞こえに合わせるまでの再調整の機会も増える可能性があります。しかし、自然な聞こえが取り戻せるのであれば、できれば頑張って取り組みたいですね。

【価格帯:約400,000~500,000円】専門店でも最高級品の補聴器

専門店で購入する補聴器の最高級品とは、あらゆる先進機能を搭載した最新鋭機種で、音の加工や時間処理に優れ、補聴器装用者の「聴く力」を最大限に引き出し、音による疲労を軽減する設計になっています。

最高級機種は、そのメリットは何より「音質がよい」ということに集約されます。高性能マイクやスピーカーを搭載し、音の理想を追求するとともに、周囲の音環境に影響を受けにくい自動制御機能も機能しています。補聴器が小さなIC機器といわれるゆえんです。また最高級機種の場合は「修理保証」や「紛失保証」の期間が長く、安心して使えるのも特徴です。

なお、最高級機種を選んだ場合、ほとんどデメリットは感じません。価格が高いという点だけが唯一のデメリットかもしれません。軽自動車1台分のお金をご自身の聞こえのために投じるのですから、気後れする人もいらっしゃると思います。しかし、聞こえというのは生活の質を上げるうえでとても大事なものです。よりよい聞こえのために最高級機種の補聴器を買うことは、積極的な人生へのチャレンジといえるのではないでしょうか。

補聴器を選ぶなら第一に「自分に合ったもの」を!

補聴器を価格の面から考えてきましたが、もっと大切なことは「自分に合った補聴器を買う」ということです。耳の形、聞こえの程度、生活環境など、それぞれ皆異なります。補聴器を使う人が自分に合った補聴器を選び、それを正しく使用し、使いながら調整していく・・・これが一番大切なことなのです。確かに価格の高い補聴器は素晴らしい機能を持っています。しかし、それが自分にとって必要なのか、合っているのか、それはまた別の問題です。補聴器を選ぶときは「高い安い」よりも、本当に自分に合ったものを選ぶようにしましょう。もちろん、ヒアリングストアが補聴器選びのお手伝いをいたします。

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