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2024.9.28

なぜ高齢者は補聴器を嫌がるのか                     ~補聴器を使ってもらうための説得方法や、おすすめの補聴器~

高齢者が補聴器を嫌がる理由

「自分にはまだ補聴器は必要ない」と思っている方が多数いらっしゃいます。老眼とは違い難聴は、自覚がない程ゆっくりと進行していきます。一人暮らしの場合、誰とも会話をしない日が続くことがありますし、テレビやラジオは大きな音量(爆音)にすれば聞こえるので本人としては必要ないのです。ご家族と同居されている方や友人との電話やお出かけが多い方、お稽古事をされている方などは聞こえ難いことに不便さやストレスを感じます。会話が少ない方は特に不便ではありませんから補聴器の必要性を感じません。また、年寄り扱いをされたくないお気持ちが強いと、聞こえたふりをして難聴を無意識に隠そうとされる場合もあります。補聴器にネガティブな方には「加齢からくる難聴は誰にでも起こる事だから、老眼や足腰が弱くなるのと同じでごく普通である」とご家族からお話していただく事が大切です。すぐに受け入れられないケースもあるため気持ちに寄り添いながら説明していきましょう。

補聴器を使ってもらうための説得方法

ご本人様のお気持ちとしては「補聴器は高額だからもったいない」「聞こえ難くても我慢すればいいだけ」更には「そのうちなんとかなる!」と思われているようです。しかし、難聴は聞こえにくさで日常生活での不便さが生じるだけでなく、認知症の危険因子のひとつと考えられております。言葉が聞き取り難く会話が少ない生活が続くことで、脳の認知機能が衰えてしまう可能性があるといわれております。

そこで重要なのは、脅かすようなネガティブな言葉を並べるだけでなく、ご家族がご本人のことを大切に思っていることや聞こえるようになった時の素晴らしさをお伝えする事です。「私たちもそうだけど、友達や周囲の人は困っていると思うよ」「聞く力が低下してからでは遅いのよ」と事実をお伝えすると同時に「親子なんだから迷惑ではない」「自分を頼って欲しい」という思いをハッキリと伝えてみましょう。「孫の○○ちゃんが話したがっているよ」「一緒に観劇に行きたいな」「テレビやラジオの声が聞こえるようになるから生活が楽しくなるよ」など、ご本人の楽しみにつながるようにさりげなく勧めてみるのが効果的です。誰しも人の迷惑になるのは避けたいですから困っていることを優しく伝えましょう。また、お年寄り扱いされる事を快く思わない方もいらっしゃるため言い方には配慮が必要です。

では「どうすればいいか」「どうして欲しいのか」という話になったら、補聴器相談医が在籍している耳鼻咽喉科や、認定補聴器技能者や言語聴覚士が在籍している認定補聴器専門店に相談しましょう。

 

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補聴器を使うメリット

難聴を放置したままにすると認知症の発症・進行リスクや、転倒事故や交通事故のリスクが高まる可能性があると言われています。それらを予防するためにも出来るだけ早く専門家のいる認定補聴器販売店に相談しましょう。補聴器を使うメリットを下記にまとめました。

 

■言葉の聞き取り能力の維持に繋がるといわれている

音が聞き難い状態が長期間続くと、若い頃に聞き取れていた言葉が正確に聞こえなくなってしまいます。加齢からくる難聴は特に子音が聞き取り難いと言われています。

例えば「加藤さん」と「佐藤さん」、「一時」と「七時」、「広い」と「白い」など聞き間違えてしまうことがあります。

「明日の一時広くて白い屋根の加藤さんの家で待ち合わせね」なんて言われてしまうと意味が分からなくなってしまいます。

しかし、日本語は主に子音+母音で構成されているため、全ての子音がはっきりと聞き取れなくても母音とイントネーションなどの情報から脳で内容を想像して会話が成立することもあります。言葉を聞き取る力を保つためにも補聴器の早期装用は有効と言われています。

 

■補聴器の取り扱いに慣れやすい

最近の補聴器は着けているのを気付かれないくらい小さくなりました。また、自分でボリュームを変えることもできますし、電話が聞きやすいブルートゥース対応のものや電池交換が不要な充電式の補聴器もあります。しかし、とても便利な機能がある補聴器であっても操作が出来なければ宝の持ち腐れになってしまいます。年齢とともに新しいことに慣れ難くなっていきますので「補聴器は使いたいけれど、難しくてなかなか慣れないし使いこなせない」となる前に早期装用をお勧めいたします。

高齢者におすすめの補聴器

補聴器の種類は多種多様であるため何を優先するかによって、お勧めの補聴器は変わります。3つのパターンをもとにご紹介します。

 

1.取り扱いが簡単な補聴器をお探しの方に…

リサウンド補聴器 リサウンド・ネクシアITCシリーズ

こちらは完全オーダーメイドの充電式の耳穴型補聴器になります。補聴器だけでなく、充電器もオーダーメイドなので、取り扱いが非常に簡単です。

また、自動で周囲の状況を分析し、会話に集中しやすくなる補聴器なので、雑音が多い環境でも会話に集中しやすくなる補聴器です。

 

2.AI(人工知能)搭載の最先端補聴器をお探しの方に…

オーティコン補聴器 Intentシリーズ

オーティコン補聴器のインテントシリーズでは、ご自身が聞きたい音、必要な音を、補聴器に搭載されている「じぶんセンサー」がサポートします。「じぶんセンサー」とは、補聴器使用者の体の動き、頭の動き、周囲の音環境、そして補聴器使用者がどのくらい会話をしているかをAI(人工知能)が分析します。

さらに、1200万通りの音環境を学習したAI(人工知能)によって、音質を高く保ちながら環境に即応してノイズを抑えます。こちらも充電式の補聴器でございます。

 

3.目立ちにくい補聴器をお探しの方に…

ヒヤリングストアオリジナル補聴器が2種類ございます。

インシオブラックプレミアムシリーズ

オーティコン OWNクリアシリーズ

ボディのすべてが耳の中にスッポリと収まるIICタイプ。さらに、黒のフェイスプレートを用いることで、側にいる人にも装用していることにほとんど気づかれることがない補聴器です。

超小型補聴器だからこそ、耳が本来持っている「音を集める効果」「方向を特定する効果」が備わっています。耳の穴にすっぽりとおさまる超小型補聴器なら、その「耳の力」を最大限まで生かすことが可能です。

 

詳しくはコチラ https://www.hearing-store.com/unique/original/

実際の装用している動画はこちらです  https://youtu.be/unLBcD7F0qQ

補聴器の選び方

単純に音を増幅するだけの集音器では、聞こえ難い音だけではなく、もともと聞こえている周波数の音も雑音もすべてが増幅されるので、逆に聞き難くなる方が多いようです。実際に通販で購入した集音器と専門店で購入した補聴器とでは、3倍ほど満足度に差が出たというデータがあります。     ※2022年ジャパントラックの調べ

一般的に補聴器の相談は対面で行われます。カウンセリングや聴力測定、音の調整が最適な状態で行えるのが対面販売だからです。聴力測定とカウンセリングを丁寧にすることで「テレビの音を家族と同じ音量で聞きたい」「会議での遠くの席の人の声を聞きたい」「複数人での会話を聞きやすくしたい」など、一人ひとりのニーズに合わせた補聴器選びや調整が可能です。

 

小型補聴器専門店ヒヤリングストアの考え方

仕事や趣味など、社会参加を広げることで人生をより積極的に楽しむこと、親しい友人や家族との会話から笑顔が絶えないこと、これらはすべて円滑なコミュニケーションのもとに成り立ちます。

私たちヒヤリングストアは補聴器を通じて、日々の快適なコミュニケーションを支え、よりアクティブな人生をサポートすることで社会貢献をしていきます。残念なことに、日本ではまだ、聞こえが低下しても補聴器の装用を避ける方が、たくさんいらっしゃいます。

補聴器が日常生活に広く浸透している欧米とは異なり、まだまだ補聴器のマイナスイメージが強いのが現状です。

私たちは、補聴器がメガネ同様に身近なツールとなることを目指し、一人でも多くの方の聞こえに寄り添うことができたらと考えています。「補聴器のイメージをより自然なものに」そして「快適なコミュニケーションで人々を幸せに」。私たちはこの使命を果たすために、これからも日々努力を続けてまいります。

ご相談予約はこちらまで : https://www.hearing-store.com/reservation/

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