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2020.3.12

補聴器専門店スタッフは普段、何を学んで技術レベルを向上させているのか

お客様の補聴器ライフにおいて一番のパートナーであるために、私たちヒヤリングストア のスタッフは日々、さまざまな研修や学びを通して、自身の技術レベルを向上させるべく取り組んでいます。

今回は、補聴器専門店のスタッフが普段、どのようなことを学んでいるのかご紹介したいと思います。

はじめての補聴器研修

新卒入社や他業種から転職してきたスタッフにとって、補聴器は「未知の世界」です。

新卒入社でも「言語聴覚士」という国家資格を持つスタッフなら、学生時代に聴覚や補聴器の講義を受講しており、全くの素人というわけではありませんが、目の前のお客様ひとりひとりに向き合い、対応させていただけるようになるまでにはそれなりの経験が必要になります。

業界団体が定める専門資格「認定補聴器技能者」は実際に補聴器業界で働きながら約4年かけて取得しますので、一人前になる道のりは意外と長いのです。

入社したてのスタッフはまず社内でのレクチャーを受け、補聴器や耳に関する簡単な構造を学び始めます。いちばん大きな学びになるのは店長や先輩が実際にお客様に対してカウンセリングしている現場に立ち会う実地研修、いわゆる「O J T(On the Job Training)」です。

社内研修だけでなく、補聴器メーカーが行っている研修や製品セミナーなどにも参加し、補聴器販売に必要な知識を増やしていきます。また、今では昔よりも補聴器の専門書をはじめインターネットでもさまざまな資料が手に入るため、日々の疑問を自身で調べて解決していく術を身につけていきます。

補聴器に関連する学びは多岐にわたる

補聴器には「医療機器」「福祉機器」「電子機器」「音響機器」の4つの側面があります。スタッフはこの4つを軸に、さらに学びを深めていくことになります。

補聴器は「医療機器」

補聴器は「難聴」でお困りの方が必要とする「医療機器」なので、「難聴とは何か?」という医学的知識を取得することが第一です。難聴は耳鼻咽喉科領域の一疾患ですから、「耳の解剖生理」「耳の病理」「耳疾患に関わる検査(測定)」に関してしっかり学んでいく必要があります。

補聴器は「福祉機器」

補聴器は「福祉機器」でもありますので、福祉に関する施策などに精通し、リハビリテーション的な視点を持ちながら、補聴器のカウンセリングやフィッティングを行なっていくことが必要です。単に機器を販売するのではなく、お客様ひとりひとりに合った補聴器を選ぶために、さまざまな視点でお客様とのコミュニケーションを図ります。

補聴器は「電子機器」

補聴器は他の福祉用具と違い、超小型で複雑な構造を持つ「精密機械(電子機器)」でもあります。機械の構造だけではなく、近年ではワイヤレス接続などの通信に関する知識も必要とします。

補聴器は「音響機器」

何よりユニークなのが補聴器は「音響機器」でもあるということです。スピーカーとマイクとアンプで構成されていますので、一般的なオーディオと基本設計は同じです。「音響学」の基礎的なこと(例えば、音が出る仕組み、音圧や周波数、音の反射・回折や吸収など)を学びます。

余談ですが、補聴器ユーザーの中には、一定の割合で「オーディオマニア」の方がいらっしゃいます。その方々の音響に関する知識量にはいつも感服します。

補聴器は難聴者向けにプログラミングされており、音処理やイコライザ調整が一般のオーディオとは異なりますので、そのような違いも把握しておくことが大切です。

「聴覚心理学」や「耳型採取」も

必要なのは、耳に関する医学的知識や音響に関する知識だけではありません。例えば、複数の人が同じ音を聞いても、「心地よい」と思うか、「わずらわしい」と思うか、印象は人それぞれ異なります。このあたりを掘り下げていくのが「聴覚心理学」の一つの側面です。

聴力測定などで得たデータを元に補聴器の音作りをしていくのですが、同じ聴力の人に、同一の設定をした補聴器を装用してもらっても、反応はそれぞれ異なります。この感じ方の個人差を調節していくことや、耳と脳の不思議な相互作用で聞こえ方が変わることも踏まえて、「聴覚心理学」などの知識は欠かせません。

また、オーダーメイド補聴器やイヤモールドの作成に、「耳型採取」が必要となります。お客様の耳の穴を観察し、鼓膜を守るために安全な場所にストッパーを配置し、正確な耳型を専用の器材で採取する一連の作業は細心の注意を払っておこないます。安全な耳型採取の技術を習得するために、はじめは「耳の模型」を使って何度も練習します。技術レベルが一定になれば、他のスタッフの耳を借りて実際に人の耳で練習します。ここで安全が確認できるようになってはじめてお客様の耳型を採取できるようになります。

以上、補聴器に関して、スタッフが何をどのように学んでいるかについて解説しました。

私たちヒヤリングストアでは、以上の学びを経た言語聴覚士、認定補聴器技能者、補聴器を知り尽くしたユーザースタッフが皆様の補聴器ライフのお手伝いをしております。また、お客様が安心して相談できる体制を整えるため、社内で独自のカリキュラムを組んだ「社内認定制度」を通して、スタッフ全員の知識レベルの向上を図ってまいります。

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