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2017.10.26

補聴器のメンテナンスについて

補聴器のメンテナンスは何をすればよい?

きちんとメンテナンスされた機械は、安全かつ快適に使用でき、充分な性能を発揮し、故障も少なく、さらには長持ちします。補聴器も例外ではありません。先進の医療機器であり、卓越した精密機器でもある補聴器は、こまめなメンテナンスで本来の性能を発揮します。では補聴器のメンテナンスとは何をすればよいのでしょう。メンテナンスの頻度の高い順に取り上げてみました。

乾燥

補聴器は密閉された超小型のICチップやマイク、レシーバー、配線でひしめき合った中で電池を利用するため、特に湿気に弱いという特性があります。使わない時や就寝前には電池ドアを充分に開き、乾燥ケースに入れて密閉するようにしてください。くれぐれも洗面所やお風呂など湿度の高い場所に放置しないようにしましょう。また夏の汗や、冬に起きがちな結露などにも注意しましょう。

掃除

補聴器は、いつも肌に触れています。最先端の医療機器であり、超小型の精密機器である補聴器は、ほこりや汚れに敏感です。折にふれ、乾いた布やブラシなどで払うように掃除をしてください。その際は雑に扱わないようにしましょう。

電池交換

補聴器は電池を電源として機能しています。電池も水分に弱い部品ですので、汗や雨などが入った時はすぐに拭き取るようにします。電池の寿命は補聴器や電池の種類によって異なりますが、聞こえにくくなったら早めに交換しましょう。交換の際は新しい電池のシールをはがし、ほこりなどで空気孔をふさぐようなことがないようにしましょう。

分解掃除

補聴器の点検と分解掃除(オーバーホール)を定期的に行うことは故障の防止につながります。また補聴器の寿命が延びることにも寄与します。できれば3か月に一度くらいの頻度で、補聴器を購入した専門店等で点検してもらいましょう。そして2年に一度くらいの頻度で分解掃除をすると安心です。

寿命が延びる? 補聴器のメンテナンスの重要性

そもそも補聴器の寿命はどのくらい?

補聴器の寿命は5年前後と言われています。値段の割に長持ちしないものだと感じる方もいらっしゃるようですが、補聴器の過酷な使用環境を考えると無理もないことです。補聴器は常に身に着ける医療機器ですし、水分、ほこり、衝撃に弱い精密機械です。これらに注意して少しでも寿命を延ばすように努めたいものです。

メンテナンスでなぜ寿命が延びるのか

一般的に機器類は新しい状態の時、そしてこなれたときに最高のパフォーマンスを発揮します。しかし使いはじめて年月が経つほど、経年変化等で機能が低下していきます。その原因は部品の摩耗であったり、汚れの蓄積であったり、衝撃によるズレであったり、さまざまなものが考えられます。メンテナンスをこまめにおこなうことで、これらの要因を取り除き、より新品に近い状態を維持することができます。そうすれば寿命が延びることにもつながります。

故障した場合はどうすればいいのか?

故障の原因

補聴器の故障には次のような原因が考えられます。

使用環境による故障

補聴器は水分に触れたり湿度の高い場所で使用したりすると故障することがあります。台所、洗面所などでの使用には注意しましょう。

汗による故障

耳かけ型補聴器は耳の後ろに流れる汗の影響を受けやすく、汗が機器本体の内部に染み込んで部品を腐食させることがあります。柔らかい布でこまめに拭き取るようにします。

耳垢による故障

耳垢が音の出口をはじめ、音の通過経路に詰まることによる故障です。聞こえにくいときは専用のブラシなどで掃除をすると復旧します。

衝撃による故障

補聴器を落とすと大きなダメージがあります。メーカーは開発の際に落下試験などを実施しますが、やはり衝撃は与えない方が無難です。部品がずれてショートしたり、内部発振(ハウリングのような状態)が続くことがあります。補聴器を落とさないように注意しましょう。

劣化による故障

補聴器のマイクやレシーバーに使われているゴム製やウレタン製の部品は経年変化で摩耗劣化を起こすことがあります。購入した補聴器専門店で定期的に点検するようにしましょう。

結露による故障

気密性の高い空間では、冬になると室外と室内の温度差によって結露が生じることがあります。同じように補聴器でも、外気と身に着けた補聴器に温度差が生じ、結露が発生する場合があります。その影響で音質などに影響が出てしまうので、しっかり乾燥させるか、耳掛け型補聴器であればチューブの水を取り除くようにします。それでも音が出ない場合は補聴器専門店で点検を受けることをおすすめします。

故障の種類

故障の種類によって補聴器にいろいろな症状が起きます。症状を観察することで、不具合や故障の原因を探ることができます。

音が出ない

肝心の音が出ない場合は、マイク、イヤホン、アンプ、電源のどれかに故障が起きている可能性があります。音が伝わるマイクとイヤホン、音を調整するアンプ、電気を取り入れる電源、これらが壊れると音がしなくなります。

音が小さい

ボリュームを上げているにもかかわらず音が小さい場合は、マイクにゴミが詰まっているか、イヤホンに耳あかなどが詰まっているかです。そうでない場合は補聴器本体の故障の可能性があります。

音が割れる

聞こえる音がバリバリして、聞き取りにくくなることがあります。これは主にイヤホンの故障です。信頼できる補聴器専門店には音の測定器がありますから、それで音の歪み率を調べてもらうとよいでしょう。

異音が聞こえる

パチパチ、ザーザーという余計なノイズが発生する場合は、マイクの故障、アンプの故障、イヤホンの故障のいずれかが考えられます。なかでもマイクは繊細で、外部に接して聞いているため壊れやすい傾向にあります。

電池寿命が短すぎる

1週間くらい持つはずの電池が1~2日でなくなり、補聴器が使えなくなる状態です。これは間違えて使用済みの電池を装填したか、電池の空気孔が何かで詰まったか、補聴器本体に故障が起きたか、いずれかになります。

スイッチが作動しない

補聴器のスイッチやボリューム調節を雑に使うと作動しなくなる場合があります。スイッチやボリュームの部分をチェックしてほこりや汚れがなければ、その部分に故障が起きている可能性があります。

故障した際の対応

上記のような症状が出た場合は、購入した補聴器専門店に相談してみましょう。その場で復旧するものもあれば、メーカー修理に出さなくてはならないものもありますが、いずれにしても解決が期待できます。補聴器は大事な体の一部です。不具合が感じられたら早めに対処しましょう。

本当に故障? 故障と決める前のチェック事項

故障と断定する前に、かんたんなチェックをするようにしましょう。補聴器は繊細な機械ですから、ほんのささいなことで不調になることもあります。よく確認してから補聴器専門店に相談しましょう。

音が聞こえない場合

① 入力切替は「マイク」「Mモード」になっているか
② 電池の残量はあるか
③ 電池は正しく入っているか
④ マイクやレシーバーにほこりが詰まっていないか
⑤ チューブに異物が残っていないか

音が小さい場合

① ボリュームを上げ忘れていないか
② 電池の残量はあるか
③ 音の出る箇所にゴミが付着していないか

ハウリングを起こす場合

① 補聴器は正しく装用されているか
② ボリュームが上がりすぎていないか

音がゆがむ場合

① 電池の残量はあるか

こまめにメンテナンスしていれば未然に防げる故障も多いはず。補聴器は日頃からていねいにお手入れするようにしましょう。もし不具合を感じたら大事に至る前に補聴器専門店で調べてもらうことをおすすめします。

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