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2026.1.22

補聴器をつけてくれない難聴者の説得方法とは?補聴器を嫌がる理由やおすすめの補聴器を解説

ご家族が補聴器をつけてくれず、悩んでいる方は少なくありません。本人が聞こえの不便さを認めなかったり、補聴器に抵抗感を持っていたりする場合、周囲が説得するのは難しいものです。

本記事では、言語聴覚士の視点から、補聴器を嫌がる方の心理的な理由や背景を解説します。その上で、ご本人と前向きに対話を進めるための具体的な方法や、最新の補聴器情報についてもご紹介。聞こえの改善に向けた一歩をサポートします。

1章目:補聴器をつけてくれない理由とは

補聴器の装用を拒む背景には、ご本人なりの様々な理由が存在します。まずはその心理を理解することが、対話の第一歩となります。無理に説得するのではなく、なぜ嫌がるのかという点に耳を傾ける姿勢が大切です。

補聴器をつけてくれない理由

 

  • 聞こえにくいと感じていない
  • 補聴器が高い
  • 「老人っぽい」という見た目や恥ずかしさ
  • 補聴器に対する悪い評判

聞こえにくいと感じていない

加齢による難聴はゆっくり進行するため、本人は不便さに気づきにくい傾向があります。

「まだ自分は大丈夫」「周りがはっきり話してくれれば聞こえる」と考え、補聴器の必要性を感じていないケースです。

補聴器が高い

補聴器は基本的に公的医療保険の適用外で、購入にはまとまった費用がかかります。

高価な買い物であるため、費用に見合う効果があるのか確信が持てず、購入をためらってしまう方は少なくありません。

見た目や世間体への抵抗感や恥ずかしさ

補聴器に対して「大きくて目立つ」「年寄りじみている」といった否定的なイメージを持つ方は依然として多いです。

他者からの視線を過度に気にすることが、装用への心理的な障壁となっているのです。

補聴器に対する悪い評判

過去の補聴器で不快な思いをした経験や、知人から聞いた「雑音がうるさい」などの悪い評判が不信感につながります。

これにより「補聴器は役に立たない」と思い込み、試すことさえ拒否する場合があります。

2章目:補聴器を嫌がる難聴者の説得方法

相手の気持ちを無視して一方的に説得しようとすると、かえって心を閉ざしてしまいます。1章で解説した理由を踏まえ、ご本人の立場を尊重しながら対話を進めるための具体的な方法を紹介します。

 

補聴器を嫌がる難聴者を説得する方法

 

  • 補聴器を嫌がる理由を聞き、共感する
  • 聞こえないことのリスクと、聞こえる生活のメリットを具体的に伝える
  • 最新の補聴器情報を提供し、古いイメージや誤解を解く
  • 耳鼻科医への相談や補聴器の無料レンタルをおすすめする

補聴器を嫌がる理由を聞き、共感する

頭ごなしに否定せず、まずは本人の不安や抵抗感に耳を傾けましょう。

「見た目が気になるんだね」「価格が心配だよね」と気持ちを代弁し、共感の姿勢を示すことが信頼関係の構築につながります。あくまで味方であるという立場を明確にすることが重要です。

聞こえないことのリスクと、聞こえる生活のメリットを具体的に伝える

「あなたのことが心配」という視点で、危険の回避(車の音、警報)や生活の質の向上(家族との会話、趣味)といった利点を伝えましょう。

また、聞こえが脳への刺激と関連し、社会的な孤立や認知機能低下のリスクを高める可能性も、専門家の意見として客観的に伝えるのが有効です。

最新の補聴器情報を提供し、古いイメージや誤解を解く

「補聴器は大きい・雑音がする」という思い込みは、過去の情報のまま止まっていることが多いです。

フォナックやシグニアといった有名メーカーの最新機器は小型で目立たず、充電式やスマホ連携機能も充実していることを伝え、カタログやウェブサイトを一緒に見るのも良い方法です。

耳鼻科医への相談や補聴器の無料レンタルをおすすめする

購入を強く勧めるのではなく、「まずは聴力測定だけ」「専門家の話を聞いてみよう」と段階的な提案をしましょう。

ヒヤリングストアのような補聴器販売店では無料の試聴期間を設けていることも多いです。リスクなく試せる機会を作ることで、本人の心理的なハードルを下げることができます。

3章目:補聴器をつけていることが分かりにくい目立たない補聴器とは

補聴器の見た目に抵抗がある方のために、近年では装着していることが分かりにくい、非常に小型の補聴器が開発されています。

目立たない補聴器とは

目立たない補聴器の代表格が、耳の穴に収まる「耳穴型」です。個々の耳の形に合わせて作るオーダーメイドが基本で、中でもCICやIICと呼ばれるタイプは外からはほぼ見えません。

補聴器をつけていることを他人に気づかれたくないという方に適した選択肢です。

耳穴型補聴器の特徴

一人ひとりの耳の形を採取し、その人専用のシェル(外殻)を作成するのが最大の特徴です。

マイクやアンプといった全ての部品がその小さなシェル内に収められています。そのため耳にぴったりとフィットし、脱落しにくく、一体感のある自然な装用感を得られます。

耳穴型補聴器のメリット

最大のメリットは、外からほとんど見えない審美性の高さです。加えて、耳本来の集音効果を活かせるため、音の方向感が掴みやすいという利点があります。

また、耳の中に収まるため、風の音が入りにくく、メガネや帽子の邪魔にならない点も大きな魅力です。

4章目:補聴器を初めてつける人におすすめの補聴器4選

ここでは、初めて補聴器を使用する方でも扱いやすく、性能面でも評価の高い代表的なモデルを4つ紹介します。

※価格は販売店や機能のグレードにより変動します。

製品名:スタイレット IX (Styletto IX)

  • メーカー:シグニア (Signia)
  • 価格:25万円~65万円(片耳)

特徴:補聴器に見えない洗練されたデザインが最大の特徴。自分の声が自然に聞こえる機能も搭載し、初めての方の違和感を軽減します。

製品名:インテント (Intent)

  • メーカー:オーティコン (Oticon)
  • 価格:25万円~67万円(片耳)

特徴:突発的な大きな音を抑え、周囲の音環境を脳が認識しやすいようにバランスを整えます。快適な聞こえを追求したモデルです。

製品名:モーメント スマートRIC (Moment SMARTRIC)

  • メーカー:ワイデックス (Widex)
  • 価格:25万円~67万円(片耳)

特徴:限りなく自然な音質を追求し、人工的な響きや遅延を排除。補聴器特有の音に慣れない方にも受け入れやすいのが利点です。

製品名:オーデオ インフィニオ (Audéo Infinio)

  • メーカー:フォナック (Phonak)
  • 価格:20万円~70万円(片耳)

特徴:騒がしい環境での会話の聞き取りやすさに定評があります。スマートフォンなど多様な機器と直接つながる利便性も魅力です。

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