毎日使う大切な補聴器をなくした時、誰もが焦ってしまうものです。しかし、落ち着いて手順を踏めば見つかる可能性は高まります。
本記事では、言語聴覚士の視点から、補聴器をなくした場合の具体的な探し方を屋内・屋外に分けて解説します。見つからない場合の対処法や、最新の紛失防止機能まで詳しく紹介するため、万が一の際に備えられます。
1章:補聴器を落としてしまったらどうする

補聴器をなくしたことに気づくと、誰もが動揺します。。焦りは冷静な判断を妨げ、発見の可能性を下げてしまうためです。気持ちが落ち着いたら、直前の行動を具体的に振り返りましょう。
「いつ・どこで・何をしていたか」を時系列で紙に書き出すと、記憶が整理されます。この作業によって探すべき場所の優先順位が明確になり、効率的な捜索を開始できます。
2章:補聴器を落としやすい場所

補聴器を落としやすい場所には、いくつかの共通点があります。紛失を防ぐためには、これらの場所で特に注意を払うことが大切です。
- 自宅(脱衣所、寝室、洗面所)
- 外出時のマスクや衣類の着脱時
- 美容院や病院
自宅
補聴器の着脱は自宅で行うことが多いため、置き忘れが発生しやすいです。特に脱衣所や洗面所、寝室のベッドサイドなどは、外した後に定位置に戻し忘れるケースがよく見られます。
外出時のマスクや衣類の着脱時
マスクのゴム紐が補聴器に引っかかり、外す際に一緒に落下させてしまう事例は非常に多いです。帽子やマフラー、イヤホンの着脱時も同様に注意が必要です。
美容院や病院
施術や診察のために補聴器を外す必要がある場所です。外した補聴器をティッシュに包んでポケットに入れ、そのまま忘れたり、誤って捨てたりする危険性があります。
3章:補聴器の探し方

補聴器を効率的に探すためには、やみくもに動くのではなく、順序立てて捜索することが重要です。屋内、屋外、そしてデジタルの力を借りる方法を組み合わせることで、発見の可能性は大きく高まります。
- 心当たりのある場所を徹底的に探す
- スマートフォンアプリの「補聴器を探す」機能を使う
- 家族や友人に協力してもらう
- 警察や立ち寄った施設に連絡する
心当たりのある場所を徹底的に探す
まずは、落とした可能性が最も高い場所から集中的に探します。自宅であれば着替えや入浴を行う脱衣所や寝室、屋外であれば立ち寄った店舗や利用した交通機関などが考えられます。
補聴器は小さいため、一度探した場所でも、視点を変えて懐中電灯で照らすなど、念入りに再確認することが有効です。
スマートフォンアプリの「補聴器を探す」機能を使う
多くのメーカーは、専用のスマートフォンアプリに「補聴器を探す」機能を用意しています。
この機能は、補聴器とスマートフォンのBluetooth接続が最後に切れた場所を地図上に表示してくれます。大まかな位置を特定できるため、捜索範囲を絞り込むのに非常に役立ちます。
家族や友人に協力してもらう
自分一人で探していると、思い込みから特定の場所を見落としてしまうことがあります。家族や友人など、第三者に協力してもらうことで、客観的な視点から捜索できます。
自分では気づかなかった意外な場所から発見されるケースも少なくありません。
警察や立ち寄った施設に連絡する
屋外で紛失した可能性が高い場合は、速やかに最寄りの警察署や交番に遺失物届を提出しましょう。誰かが拾って届けてくれている可能性があります。
また、利用した店舗や駅、商業施設などにも問い合わせることで、落とし物として保管されている場合があります。
4章目:補聴器が見つからない場合の対応方法

どうしても見つからない場合は、まず購入した補聴器販売店へ連絡することが重要です。多くの補聴器にはメーカーによる紛失保証が付帯しており、購入から一定期間内であれば、特別価格で同一機種を再購入できる可能性があります。
また、ご自身が加入している火災保険の特約「携行品損害補償」が適用され、費用の一部が補償される場合もあるため、保険会社にも確認してみましょう。
5章目:補聴器を落とさないための方法

補聴器の紛失は、日々の少しの工夫でリスクを大幅に減らすことができます。高価な補聴器を長く安心して使用するために、今日から実践できる具体的な紛失防止策を紹介します。
これらの対策を組み合わせることが、紛失を防ぐ最も確実な方法です。
保管場所を固定し、習慣化する
自宅で補聴器を外す際は、必ず専用のケースに入れ、決まった場所に保管する習慣をつけましょう。
洗面所や寝室のベッドサイドなど、具体的な定位置を決めることで「どこに置いたか忘れる」という事態を防ぎ、家族にも置き場所を共有できます。
紛失防止グッズを活用する
補聴器と衣類を繋ぐストラップやクリップは、万が一耳から外れてしまった際の落下を防ぐのに非常に有効です。
特にスポーツをする際や、小さなお子様が使用する場合におすすめです。様々なデザインのものがあるため、ファッションに合わせて選ぶこともできます。
マスクや衣類の着脱時に意識する
紛失の原因として最も多いのが、マスクや帽子、マフラーの着脱時に補聴器を引っかけてしまうケースです。
着脱の際は補聴器の存在を常に意識し、ゆっくりと慎重に行うことが重要です。
自分の耳に合った補聴器を選ぶ
耳の形にフィットしていない補聴器は、ふとしたはずみで外れやすくなります。
オーダーメイドの耳あな型補聴器を選んだり、耳かけ型の場合は耳せんのサイズや形状を適切に合わせたりすることで、安定した装用感が得られ、紛失リスクが低減します。

