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愛用者インタビュー
ゲスト:荒田さま

“聞こえる”こととは、生きていくうえで大切なこと。
こう考えて補聴器と向き合っていると話す荒田さま。
調整を重ねることで、自分仕様の“聞こえ”を手に入れています。

■ご主人が補聴器へと、背中を押してくれた

「ヒヤリングストアを知ったのは主人の方が先なんです。ビル(メルサ2)の前を通りかかり、補聴器専門店があると気づいて、そこで出会ったのが担当の小島さんでした。とても丁寧に説明してくれたそうで、主人の方が小島さんを大いに気に入って、“一緒に行こう”と誘ってくれたんです」

それが2016年9月のことでした。

それまで荒田さんは集音器を使っていましたが、5~6年使っているうちに頻繁にハウリングを起こすようになっていました。また耳穴にも合わなくなり、ついイライラ。
そんな様子をご主人は見ておられたのでしょう、補聴器を勧めてくれたのです。

「きっと耳の悪い人との生活に疲れたの(笑)。だって聞こえないと“あなたの発音が悪い”“あなたの滑舌が悪い”って、全面的に主人のせいにしていましたから(笑)。でもつい家族のせいにしてしまうのは、耳の悪い人特有の思考パターンかもしれないわね」と当時を振り返り、表情を曇らせます。

聞こえない人との暮らしには、家族の負担が避けられないことを荒田さまも理解しているのです。

「何度も聞き直せば相手も疲れます。家族ならば許されるだろうと、遠慮なしに何度も聞き返してしまいますよね。最初はよくても度重なれば、家族だからこそ露骨にイヤな顔をするようになる。でも私だって、そんな顔を見るのはイヤなんです」

そんな顔を見たくないからと、話すことにためらいが生じます。逆の立ち場からすれば、ふと話かけた言葉に反応してもらえないことは、寂しさを連れてきます。

聞こえが悪くなって気づいたことは、暮らしのなかで相手の顔を見ずに話しかけることの多さ。
居間から台所に、玄関先から部屋のなかに、2階から1階に、実は顔を合わせることなく声だけで情報交換をしているのです。

「主人と二人の生活ですから、会話が成立しないのは主人にとっても寂しいことなのだとわかります。息子たちも遊びにくると、補聴器をつけていれば普通に話ができると思うのでしょう、“今日、耳やってる?”と必ず聞くんです。彼らにとっても、母親が聞こえているのは否かは我が家で過ごすうえで大切なことなんですね。ですからいまは朝起きてから寝るまで、お昼寝のとき以外、外すことはありません」

お昼寝のときは補聴器を乾燥器に入れて、メンテナンスをしているそうです。

■何度も名前を呼ばれても気づかない。聞こえの悪さへの自覚

荒田さまが耳の聞こえが悪くなっていることに気づいたのは72歳のとき。9年前のことでした。

「姉たちはみな、補聴器を使っていたので、耳が弱い家系だと思っていました。ですからゆくゆくは彼女たちのように、補聴器を使おう思っていました」

そんななかで使用を決意させたのが、何度も呼ばれても気づかなかったことでした。

「お稽古ごとをしているときに、先生が何度も名前を呼んでいたそうなんですが、集中していることも手伝って気づきませんでした。何度目でしょうか、強めに呼ばれて気づいたのですが、そのときに“聞こえなくなっている”ことを自覚したんです。心のどこかで耳が遠くなることは覚悟していたはずなのですが、そのときの先生の口調と表情に少なからずショックを受けましたね」

ただすぐに補聴器を使うのではなく集音器にした理由を、「補聴器へのウォーミングアップ」と荒田さま。

「機械を使って聞くということに慣れた方がいいかと思ったんです。ですので私にとって補聴器への慣らし運転のつもりでした」

そんな慣らし運転を経て、ヒヤリングストアメルサ銀座2丁目店に来店されます。

「いろいろなタイプを試してみましたけれど、最初からきれいに聞こえましたね。当たり前ですけれど、集音器と言葉の明瞭さは格段の差(笑) 検査の結果、私はカ行とタ行の判別がしづらいこともわかって、それを基に調整してもらい、さらに言葉がハッキリしました」

選んだのは耳掛け式でした。

「(見えることが)恥ずかしい? そういう気持ちはまったくないの。今回はグレーを選んだけれど、ローズカラーでもよかったと思っているくらい。寿命を考えると買い替えるチャンスがありそうだから、そのときはう~んと派手な色にしようって思ってるんです(笑)」

いまはヒヤリングストアに通いながら、最適な状態への調整を続けています。

「担当の小島さんに使用状況を伝えると、使いやすいように調整してくださるんです。私が補聴器に求めたのは、テレビの音が聞きやすいこと、主人との会話がしやすいこと、そして電話ができること。この3つの環境を基本に、聞こえ方を私の生活や好みに合わせて調整していただけるのは本当にありがたいです」

だからこそ、小島さんには日々のできことをしっかり伝えています。

小島も「荒田さまは“聞こえること”をとても喜んでくだって、その喜びをわれわれに伝えてくださる。それが僕らの励みになるんです」と話す。

二人のコミュニケーションが“いい聞こえ”をつくるための、重要な核になっているようです。

■補聴器は豊かな生活を送るための必要経費

81歳の荒田さま、ヒヤリングストアには付き添いなし、おひとりで来店されます。

「私が補聴器を使ってよかったと思うのは“外出中でもきちんと受け答えができること”。都心ならば交通機関も充実していますから、聞こえればどこへでも一人ででかけられます。補聴器の存在は行動範囲を広げてくれる存在なんです」

外出先では、不特定多数の方とのコミュニケーションが必要になり、公共機関や交通機関などでのアナウンスなど、外出先では耳から入る情報が頼りになることも多いもの。そんなときでも不安を覚えずに行動できるのは、聞こえるからこそだと話します。

そしてもうひとつが医療機関。

「私は健康で、これまであまりお世話になることもなくきていますが、私たちの年齢でお医者さまのお話が聞こえづらいことは問題です」

確かに自分の身体のこと、治療方法や方針などを知らず、また納得することがないままに治療が進むのは不安が募りますし、ときに周囲に不信感を抱くこともあるでしょう。自分のことを理解し、人生をつくっていくうえで、聞こえることは不可欠な要素なのです。

荒田さまは取材中、何度となく「他人様の手をわずらわせたくない」と話されました。誰かのお世話になることなく日々を暮らす、その実現のために大切なのが聞こえることだと考えているのです。

「良質な補聴器を求めれば、安い買い物ではありません。ですが正しい聞こえを確保することは、投資すべき人生の必要経費です。もし身内に価格が理由で着けることを悩んでいるようなら、家族こそがその背中を押してほしい。使用期間を5年と考えたら1日数百円で、本人と家族の安心と安全が手に入るのですから、安いものでしょう。私は補聴器は絶対に使うべきものと確信しているんです」

そのうえで補聴器の効果をさらに上げる努力もしています。

「補聴器を着けていても、音として入ってきても言葉として理解できないこともあります。ですから初対面の方には、補聴器を使っていることをお伝えします。そうすれば皆さま、発音やボリュームを気遣ってくださり、会話もスムーズに進みます」

そして、聞こえる人は聞こえない人へ思いやりも持ってほしいと一言。

「大事なお話が始まろうとしているときは、肩をポンポンと叩くなどの気付きを与えることも大事なコミュニケーションです。相手が聞こえないと思うと、徐々に大きな声になってしまいがちですが、その前に気づきを与えるだけで、聞こえるようになることも多いんです」

いま荒田さまの楽しみは仲の良いお友達とおしゃべりをしながら一緒に行うパッチワークだそう。そんなときに聞こえについての話題も上るそうですが、必要とあらば補聴器の使用を積極的に勧めています。

「だって使えば、世界が変わるんですから!」