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2017.10.26

補聴器をつけようとお考えのあなたに伝えたい5つのこと

補聴器をつけはじめる時期とは? どんな時に購入を考えるべきか?

耳が聞こえにくいと感じた人が補聴器を使いはじめる時期やタイミングは、どの時点がベストなのでしょうか。これまで補聴器のことをあまり知らなかった人ほど、判断が難しいと思われます。というのも、いつ、どんな時に補聴器を購入するのがベストか、その答えは人それぞれだからです。

耳の聞こえが悪くなってくると、日常のコミュニケーションが円滑にいかず、人間関係や社会生活に問題が生まれる可能性があります。そうなる前に補聴器を装用すればよいのですが、多くの人が先延ばしにしがちです。そのうちに症状が進み、本格的な難聴になってしまうこともあります。というのも人間の五感は刺激を与え続けないと衰えてしまうからです。聞こえないまま先延ばしにすると、今以上に聴覚が衰えてしまいます。

補聴器の購入を先延ばしにしがちな人は、自分に自信を持っている人、我慢強い人、節約家などが挙げられます。それぞれ正しい生活態度ではあるのですが、過度になるとかえって事態を深刻にしてしまうのではないでしょうか。ですから、耳が聞こえにくいと感じたら、なるべく早く耳鼻咽喉科を受診し、補聴器専門店で補聴器を購入することをおすすめします。

すなわち、補聴器を使いはじめる時期は「聞こえに困った時」ではないでしょうか。人との会話や周囲の音がよく聞こえなくなってくると、コミュニケーションが取りにくくなりますし、交通の危険も伴います。その時点で早めに決断し、補聴器を購入するようにするとよいでしょう。補聴器を使用していない状態よりも使用している状態の方が自然な社会生活が営めるのであれば、それが決断の時であるといえます。

まずは耳鼻咽喉科へ

補聴器を購入すると決めたならば、まず耳鼻咽喉科を受診しましょう。それをせずに補聴器を買うことも可能ですが、やはり医療機関による検査と診察を経た方が間違いありません。現在の聴力を正確に知ることができますし、難聴の原因や対策を把握することもできます。補聴器を装用するうえでの留意点も聞けることでしょう。あなたの耳や聞こえについて、医師の見立てとアドバイスは大きな力になるはずです。

あなたの耳がよく聞こえなくなったのには、必ず原因があります。もしそれが突発性難聴であれば、薬の投与で改善する可能性があります。その場合は治療をすればいいのです。そして改善が望めない難聴であれば、補聴器について相談してください。こうした総合的な診察をしてくれるのが耳鼻科医ですから、大切な聴力のためにもまず耳鼻咽喉科を受診してみましょう。

補聴器購入前の不安・注意点

補聴器を購入する前に不安に思われること、注意が必要なこと、その代表的なものを5点ご説明しておきたいと思います。次のような「補聴器をつけようとお考えのあなたへ伝えたい5つのこと」があります。

① 補聴器をして余計に耳が悪くならないか?

耳鼻咽喉科と補聴器専門店を経て補聴器を購入したのであれば、その補聴器はあなたの聴力に最適の状態に設定されているものと思われます。したがって現状より聴力を悪化させるような大音量を聞くことはないはずですし、装用感も快適なはずです。フィッティングを正しくしていれば補聴器が原因で耳が悪くなることはありません。

② 補聴器をつけたままお風呂に入れる?

補聴器は電気を使用する精密機器ですので、原則として水に弱い性質を持ちます。お風呂に入る時は必ず外し、水の掛からない場所に保管してください。顔を洗う時や大雨の時も念のため外すことをおすすめします。ただし防水機能のついた補聴器もありますので、その場合は安心です。完全防水でお風呂やプールに入れることをセールスポイントにしている補聴器もあります。

③ 小さい子ども向けの補聴器はある?

小さい子どもの場合、日々の成長とともに、耳の大きさや形が変化していきます。そのため耳あな型補聴器は勧められません。原則として、子どもの補聴器は耳掛け型が基本です。耳掛け型であれば、耳の大きさや形が変わっても、専用の耳せん(イヤモールド)を都度作り直せばいいだけです。先天性難聴の子ども向けに、小型の耳掛け型が各社用意されています。もし、乳幼児の耳が柔らかくて耳にかけられない場合、ベビー型補聴器というものがあります。これは耳掛け型補聴器にイヤホンケーブルを接続して使います。

④補聴器は何年くらい使えるの?

補聴器の寿命は機種や使い方にもよりますが、一般的には5年前後といわれています。これを短いと思う方もいらっしゃることでしょう。しかし、補聴器が汗で湿気にさらされることや、常に体の動きの振動の影響を受けることを考えれば、長く持つ方だといえます。激しい衝撃を与えず、大事に扱ってなるべく長く使いたいものです。

⑤耳鳴りがしている状態でも補聴器は使える?

補聴器は耳鳴りがしていてもおおむね問題なく使用できます。補聴器をしていると耳鳴りが気にならなくなるという方もいらっしゃいますが、それは周囲の声や音がよく聞こえることによって、耳鳴りがわかりにくくなるためといわれています。なお、耳鳴りがある場合は念のため耳鼻咽喉科を受診をしてください。難聴による耳鳴りでない場合、別の原因も考えられるからです。

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